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 TDKは、変換効率が96%と高い500W出力の医療機器向け絶縁型スイッチング電源(AC-DCコンバーター)モジュールを発売した ニュースリリース 。同社によると、「500W出力の医療機器向けスイッチング電源では、業界最高の変換効率を実現した。競合他社品と比較すると、変換効率は2〜3ポイント高い」という。これで、新製品を搭載した電子機器の消費電力を削減できる。医療機器(医用電気機器)に向けた安全規格「IEC/ES/CSA/EN 60601-1」のほか、AV機器や情報機器、通信機器に向けた安全規格「IEC/UL/CSA/EN 62368-1」に準拠する。応用先は、内視鏡やPCR検査装置、人工透析装置といった医療機器のほか、分析機器や工業用/商業用自動機器、計測器、半導体製造装置などである。

変換効率が96%と高い500W出力の医療機器向けスイッチング電源
変換効率が96%と高い500W出力の医療機器向けスイッチング電源
(出所:TDK)
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 新製品は、TDKの医療機器向けスイッチング電源「CME-Aシリーズ」に含まれる。これまで、このシリーズには30W、60W、100W、150W、200W、350W、600W、1500W出力品があった。今回は500W出力品を追加した。新製品の型名は「CME500A」。外形寸法は幅76.2mm×長さ127.0mm×高さ37.0mmと小さい。「200W出力品(CME200A)の外形寸法は幅76.2mm×長さ127.0mm×高さ34.0mmである。新製品の高さはこれより3.0mm上回るものの、実装面積はまったく同じである。200W出力品の変換効率は94%だったが、新製品では96%に高めて小型化した」(同社)。回路トポロジーはLLC共振型コンバーター。「変換効率は、トランスやインダクターの巻線を太くすることなどで高めた。また、トランスの構造を最適化してノイズを減らし、AC入力フィルターの体積を大幅に削減して小型化した」(同社)。

医療機器向けスイッチング電源の製品ラインアップ
医療機器向けスイッチング電源の製品ラインアップ
(出所:TDK)
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 入力電圧範囲はAC85〜265V。冷却ファンなどを使った強制空冷時の最大出力電力は500W、自然空冷時は300Wである。入出力間の耐電圧はAC4kV。漏洩(リーク)電流は最大0.2mAと少ない。DC出力電圧は固定で、その定格値が異なる7製品を用意した。出力定格値は+12Vと+19V、+24V、+28V、+32V、+36V、+48Vである。新製品の主な仕様は下表の通りである。

新製品の主な仕様
新製品の主な仕様
(出所:TDK)
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 量産は、TDKラムダにおいて21年10月に始める予定。価格は明らかにしていない。