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 米Ford Motor(フォード)は2021年9月27日(現地時間)、米国の3カ所に電池や電気自動車(EV)の生産拠点を新たに建設すると発表した。このうち米国テネシー州の拠点では電池のリサイクルに取り組み、EVの組立工場をカーボンニュートラル(炭素中立)にすることを目指す(図1)。

図1 フォードが米国テネシー州に新設する工場の完成予想図
図1 フォードが米国テネシー州に新設する工場の完成予想図
フォードは「Blue Oval City」と名付ける。(出所:フォード)
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 フォードはテネシー州の新拠点における電池のリサイクルで、同社が出資する米Redwood Materials(レッドウッドマテリアルズ)と協力する。同社の電池リサイクル技術はニッケル(Ni)やコバルト(Co)、リチウム(Li)、銅(Cu)などの材料を平均で95%以上回収できるという。

 回収した材料は、負極の銅箔や正極活物質として再び電池に使用する。フォードは回収したリサイクル材を現地で再利用することで、電池のコストを削減し、輸入や原材料の採掘への依存度を下げられる。

 二酸化炭素(CO2)排出量は、EVの組立工場と電池の生産工場、部品工場を集約することで抑える。このうち25年にEVの生産を開始する組立工場は、稼働時からカーボンニュートラルとすることを目指す(図2)。また、これらの工場は現地で調達した地熱や太陽光、風力といった再生可能エネルギーを利用できるように設計しているという。

図2 ピックアップトラックのEV「F-150 Lightning」
図2 ピックアップトラックのEV「F-150 Lightning」
米国テネシー州に新設する工場で生産する。(出所:フォード)
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