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 MICIN(東京・千代田)は2021年9月27日、過敏性腸症候群患者の症状緩和を目的とする治療用アプリについて、東京大学や東北大学と共同研究を開始したと発表した。認知行動療法の1つで、不安の原因になる刺激に段階的に触れて不安を消す曝露(ばくろ)療法の際に用いる治療用アプリの開発を目指す。

 過敏性腸症候群は、腸に炎症や腫瘍などがないにも関わらず、便秘や下痢などの便通異常や腹痛が数カ月以上続く。便通異常や腹痛はストレスや不安などの心の状態によって引き起こされる。

 共同研究は東京大学医学部付属病院と東北大学病院の協力を得て実施する。患者にストレスや不安への耐性を高めるための曝露療法に取り組んでもらいながら、アプリを活用した患者自身による症状の理解や制御を通じて、過敏性腸症候群の症状を緩和できるか検証する。

 患者は日常生活の様子や症状のほか、曝露療法に取り組んだ際の感情や行動の様子もアプリに記録する。記録したデータの解析結果に基づき、アプリを通じて行動のアドバイスなどを得られるという。医師はアプリに記録された日常生活の状態や曝露療法の実施状況などのデータを診察に生かし、患者に合った治療法を提案しやすくなると見込まれる。