米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)は2021年9月28日(米国時間)、音声対話機能「Alexa」を搭載したスマートスピーカー「Echo」シリーズ(Echoデバイス)の新製品「Amazon Echo Show 15」を発表した。壁に取り付けたり、カウンターに置いたりできるスマートディスプレーである。家族が見るスケジュールや付箋(せん)、やることリスト、買い物リストなどを一括で管理し、画面に表示できる。画面サイズは15.6型で、解像度は1080p。価格は249.99米ドルで、近日発売としている。日本での販売も予定する。
コンピュータービジョン(CV)技術を搭載し、画像認識で個人を特定してその個人にパーソナライズされた情報も提示できる。個人それぞれの顔を認識して、「ビジュアルID」として登録できる。子供のビジュアルIDを登録すると、年齢に応じたコンテンツのみを表示可能だ。
独自プロセッサー「Amazon AZ2 Neural Edge(以下、AZ2)」を搭載。前世代の独自プロセッサー「AZ1」に比べて、機械学習の推論処理の性能を22倍にしたという。具体的な数字を明かしていないが、毎秒数兆回(数TOPS)で演算が可能だとする。AZ1と同じくオンデバイスで音声認識の処理が可能で、CVのワークロードも並行して処理できるという。これにより、ビジュアルIDに登録された人物をデバイス上で認識し、さらに、その人物の音声もデバイス上で認識処理できるようになった。