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 ルネサスエレクトロニクスは2021年9月29日、21年上半期(21年1~6月)における車載半導体事業の進捗(しんちょく)状況を説明し、新興の自動車メーカーからのデザインイン(商談獲得)が好調と明かした。今後も電気/電子(E/E)アーキテクチャーや先進運転支援システム(ADAS)、電動車のパワートレーン向けの製品などを中心に拡販し、新たな収益源として育てる(図1)。

図1 ルネサスの車載半導体事業における成長戦略
図1 ルネサスの車載半導体事業における成長戦略
新興の自動車メーカーのほか、米国のITプラットフォーマーなども新たに開拓するという。地域としては中国やインド、東南アジアを成長市場として挙げた。(出所:ルネサス)
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 ルネサスは、21年上半期に受注を獲得した自動車メーカーとして中国・比亜迪(BYD)や同長城汽車(Great Wall Motor、GWM)、米Tesla(テスラ)を挙げた(図2)。

図2 新規顧客からの受注状況
図2 新規顧客からの受注状況
受注の例としてBYDやGWM、テスラを挙げた。(出所:ルネサス)
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 同社執行役員兼オートモーティブソリューション事業本部長の片岡健氏は、こうした新興の自動車メーカーについて「事業のスピードを重要視する」とし、「デザインインから売り上げに転化するまでの期間が3カ月程度と非常に短い」(同氏)と驚きを見せた(図3)。

 また、こうしたメーカーは「良い製品を積極的に採用し、早く市場に出すため、比較的高い価格で売れて収益性も良い」(同氏)とする。

図3 ルネサス執行役員兼オートモーティブソリューション事業本部長の片岡健氏
図3 ルネサス執行役員兼オートモーティブソリューション事業本部長の片岡健氏
同社の車載半導体事業について説明した。(出所:オンライン会見の様子をキャプチャー)
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 事業の動きが速い顧客に対応するため、同社は21年7月に「Automotive New Business Creation Division」という新たな部署も立ち上げた。片岡氏は「新規の顧客開拓を専属とする遊撃部隊」と位置付ける。

 オンライン会見には、ルネサス代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)の柴田英利氏も出席した(図4)。同氏は長期にわたる半導体不足について、自社生産能力の増強や外部Siファウンドリーの活用など、最善を尽くすと述べた。一方で、「半導体がグラム単価いくらで買えるデバイスではないという認識が広く共有されたのは、エポックメイキングだった」とも述べた。

図4 ルネサス代表取締役社長兼CEOの柴田英利氏
図4 ルネサス代表取締役社長兼CEOの柴田英利氏
(出所:オンライン会見の様子をキャプチャー)
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