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 移動通信関連の業界団体GSMA(GSM Association)は2021年9月21日、「2021 Mobile Industry Impact Report: Sustainable Development Goals」と題する年次リポートを発表した。国連がSDGs(持続可能な開発目標)として掲げる17のゴールに向けて、2020年に移動通信業界が行った活動を報告した。

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 2020年には4Gや5Gの導入が進み、モバイルネットワークのダウンロード速度は33%向上した。

ダウンロード速度は33%向上した
ダウンロード速度は33%向上した
(出所:GSMA)
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 移動通信契約者数の45%にあたる23億人が商品やサービスの購入に携帯電話を使用し、その数は、2019年から3億人も増加した。新型コロナウイルス感染症拡大により、外出が困難になったため、食料や生活必需品、サービス購入に携帯電話を使用する人が増えた。これにより、すべての人に健康と福祉を提供するSDG3、質の高い教育を提供するSDG4、働きがいと経済成長の両立を進めるSDG8に貢献した。

 また、26億人がモバイルバンキングやモバイルマネーなどの金融サービスを利用し、その数は、2019年から2億7000万人も増えている。こうした金融サービスの広がりが、雇用機会の創出、生産性向上や経済の活性化につながり、SDG1(貧困をなくす)とSDG8(働きがいと経済成長の両立)に貢献した。

2020年の携帯電話利用動向
2020年の携帯電話利用動向
(出所:GSMA)
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 リポートでは、その他、下記のような報告も行っている。

 ・2020年には、SDGsの各目標に対する移動通信業界の潜在的な貢献度が平均50%に達したことを表す「平均影響スコア50」を達成した。2019年には48%、2015年には33%だった。

SDGsの17目標に対する移動通信業界の貢献度
SDGsの17目標に対する移動通信業界の貢献度
(出所:GSMA)
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 ・新型コロナウイルス感染症パンデミックによる景気後退にも関わらず、移動通信の普及率は2020年も上昇した。2020年末までに、世界人口の67%となる52億人が携帯電話を使用しており、2019年から9000万人増加した。モバイルインターネットについては、世界人口の51%となる40億人が利用しており、こちらも2019年から2億2000万人増加した。

2020年末の携帯電話普及率とモバイルインターネット普及率
2020年末の携帯電話普及率とモバイルインターネット普及率
(出所:GSMA)
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 ・移動通信業界では、気候データの開示と温暖化ガス低減目標の設定も進んでいる。2020年末には、移動通信事業者の69%、収益ベースでは80%の事業者が気候への影響に関する情報を開示し、温暖化ガス排出量を2050年までにゼロにする(Net Zero)目標も、事業者の31%、収益ベースで36%の事業者が表明している。