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 米Texas Instruments(テキサス・インスツルメンツ)は、業界最小寸法をうたう、トランス内蔵の絶縁型DC-DCコンバーターモジュール「UCC14240-Q1」を2021年9月27日(現地時間)に発表した ニュースリリース 。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)のパワートレーンなどの高電圧電源システムで、出力段ゲートドライバーのバイアス電源供給に向ける。寸法が小さいため分散型の電源を構成しやすく、パワートレーンの信頼性向上に寄与するという。

新製品の応用イメージ
新製品の応用イメージ
(出所:米Texas Instruments)
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 同社によれば、EV/HEVの小型化や高信頼化に向けて、分散型の電源アーキテクチャーへの関心が高まっているという。例えば、集中型電源から分散型電源に移行することで、1か所の電源で故障が発生したとしても、他の電源で駆動を続ければEV/HEVの走行を維持できる可能性が高まるという。今回のモジュールは、同社独自のトランスを内蔵することなどにより、小型化を図った。既存の製品を使う場合に比べて、実装面積を半減、実装高さを1/3以下に、部品数も半分以下にできるため、分散型電源システムの構築を容易にするという。

実装面積や部品点数を大幅削減
実装面積や部品点数を大幅削減
(出所:米Texas Instruments)
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 新製品は出力段のゲートドライバーのバイアス電源供給に向けたモジュールで、寸法は7.5mm×12.8mm×3.55mm。トランスを内蔵しながらIC並みのパッケージ寸法に収めたとする。出力は1.5W。絶縁耐圧は3kVrms。IGBTやSiC、GaNの出力段トランジスタのゲートを駆動できる。内蔵トランスの1次側から2次側への静電容量は3.5pFと小さいため、スイッチング雑音が低く、コモンモード過渡電圧耐性(CMTI:Common Mode Transient Immunity)は150V/nsを上回る。

新製品の特徴
新製品の特徴
(出所:米Texas Instruments)
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 現在、新製品の「UCC14240-Q1」は、12.8mm×10.3mm×3.55mmの36ピンSSOP(Shrink Small Outline Package)封止の量産前バージョンが供給されている。1000個を一括購入した時の単価(参考価格)は4.20米ドル。評価ボード「UCC14240Q1EVM-052」を59米ドルで用意している。