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 出光興産は2021年10月4日、宮崎県国富町、日本ユニシス、スマートドライブ(東京・千代田)と組み、国富町役場におけるエネルギーマネジメントの実証実験を始めたと発表した。期間は同月1日から23年3月31日を予定。太陽光発電と蓄電池、電気自動車(EV)の効果的な活用で、二酸化炭素(CO2)排出量を年間約4.8トン減らせると見込む。石油業界に脱炭素の逆風が吹く中、出光は「EV時代」に向けた事業転換を急ぐ。

充放電器を接続した公用電気自動車(EV)
充放電器を接続した公用電気自動車(EV)
(出所:出光興産)
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太陽光発電の機器を設置したカーポートで充電する公用EV
太陽光発電の機器を設置したカーポートで充電する公用EV
(出所:出光興産)
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リソース制御システムのイメージ
リソース制御システムのイメージ
(出所:出光興産)
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 日本ユニシスのリソース制御システムに、出光の充放電を最適化するアルゴリズムを組み込んだ。スマートドライブが計測した走行データを基にリソース制御システムが効果的な充放電を計画し、電力使用量が多い時間帯の大量消費を防ぐ。災害などによる停電時には、接続したEVや蓄電池からの電力供給で一時的にしのげるように充電残量を制御する。

 出光はEVの活用のみならず、自社で車両や電池材料を手掛けようと動いている。21年4月には、タジマモーターコーポレーション(東京・中野)と組んで新会社を設立する形で超小型EV開発に参入した。22年中に量産車を発売する計画である。21年秋には、次世代電池の代表格である全固体電池の固体電解質を、小型量産設備で製造を始める見通しだ。