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 電子部品などを製造・販売するNOKは、2021年9月30日から10月3日に開催した「東京ゲームショウ2021」で、ゲームプレーヤー向けの脳波測定システムを展示した(図1)。eスポーツ選手に利用してもらい、ゲームのプレイ能力向上に脳波測定を役立てるビジネスにつなげたい考えだ。

図1 ゲームプレーヤー向けの脳波測定システム
図1 ゲームプレーヤー向けの脳波測定システム
(出所:日経クロステック)
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 開発したシステムは、ヘッドギア型の脳波測定機器とデータを収集・分析するタブレット端末で構成する。無線経由で脳波データをタブレット端末に送信し、利用者がゲームをプレイしている最中の冷静さや集中度などを推定。1から4までの4段階で、ゲームに対する能力を評価する。

 NOKの担当者によると「ゲームがうまい人は、たとえ困難なゲーム状況においても、冷静に対処できるということが分かっている」という。同社は今回開発したシステムを、将来的にプロのeスポーツの選手などに利用してもらいたいとする。脳波で冷静さなどを可視化した結果を用いて、選手の育成などに役立ててもらいたい考えだ。

 脳波測定は、一般的なスポーツの能力向上にも生かせそうだ。ただ同社によると、「激しく動き回るスポーツでは脳波の測定がまだ困難。身体をあまり動かさないeスポーツだから測定しやすかった」と打ち明ける。

 NOKは脳波測定機器に利用する導電性ゴムを開発しており、このゴムを利用した測定部が額部に2つ、耳裏部に2つの計4カ所ある(図2)。ゴムの利用目的として「脳波を測定する部品は、金属などを利用する乾式、ジェルなどを利用する湿式がある。ただ金属だと身体への強い接触で不快感があり、ジェルだと準備に手間を要する」(NOKの担当者)。

図2 脳波測定機器
図2 脳波測定機器
脳波測定のため、ヘッドギアの額部などに導電性ゴムを搭載する。測定箇所1つに対し、ゴム製部品2つを設置している。(出所:日経クロステック)
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 なお開発した脳波測定機器は頭部の形状によって脳波が測定できない場合があり、改良の余地があるという。今後は利用者のデータをさらに収集するとともに、ゲームプレーヤーの能力・状態判定に関するデータ解析にも力を入れたいとした。