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 米SIA(Semiconductor Industry Association:米国半導体工業会)の発表によると ニュースリリース 、2021年8月の半導体世界売上高が471億8000万米ドル(約5兆2600億円:3カ月間の移動平均値、以下同)に達した。21年7月より3.3%増加し、4カ月連続で過去最大の売上高を記録した。半導体不足で自動車などの生産が止まる事態が発生しており、需要が引き続き非常に旺盛なことが市場データでも見てとれる。

単月の半導体の世界売上高(3カ月移動平均値)と前年同月比の推移
単月の半導体の世界売上高(3カ月移動平均値)と前年同月比の推移
(出所:SIAおよびWSTS)
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 21年8月の世界売上高は前年同月比で29.7%も増加している。これで3カ月連続して、前年同月比増加率が29%台である。一種の異常事態といえる。例えば、ルネサス エレクトロニクスの社長兼CEO(最高経営責任者)の柴田英利氏は、ここ何回かの四半期決算会見において、「造るそばから売れていく」(同氏)とうれしい悲鳴を上げ続けている。世界最大の半導体受託生産量の台湾TSMCをはじめ、多くの半導体メーカーが工場を新設/増設中である。この工場建設ラッシュに、市場アナリストは早くも半導体余りを懸念し始めている。

 地域別の売上高を見てみると、21年8月の売上高はいずれの地域でも前月比と前年同月比がプラスである。しかし、地域によって、前月比と前年同月比の間で違いが大きい。例えば、5地域中で前月比が最も小さいのが欧州で1.5%増。一方で欧州は前年同月比が最も大きく33.5%増である。なお、前月比が最も大きいのは米州で、欧州より3.4ポイント大きな4.9%増。前年同月比が最も小さいのは日本で、欧州より9.7ポイント小さな23.8%増だった。

世界および地域別の単月の半導体売上高(3カ月移動平均値)の推移
世界および地域別の単月の半導体売上高(3カ月移動平均値)の推移
(出所:データ提供はSIAおよびWSTS、グラフ化は日経クロステック)
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