盛りだくさんの最新生産技術

 例えば、「SUMO(Simultaneous Underfloor Mounting Operation)」と名付けたパワートレーン一括搭載システムは、1つの生産設備で幅広い車種の混流生産を可能にする生産技術。現在生産するアリアの4種類のユニットも1つの設備(SUMO)で対応可能だ。さらに、全車共通のベースと組み合わせるフロント/センター/リアのパレットを取り換えれば、EVだけではなくガソリンエンジン車やハイブリッド車も生産できる。工数や設備投資の削減に加えて、作業者にとって負荷が高い姿勢での作業が不要になるというメリットも得られる。

「SUMO」と名付けたパワートレーン一括搭載システム
「SUMO」と名付けたパワートレーン一括搭載システム
1つの生産設備で幅広い車種を混流生産できる。(出所:日経クロステック)
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 日産自動車が「車載用の量産では世界初」と誇るのが、磁石レス界磁モーターの巻線装置。このモーターは希土類(レアアース)が必要な永久磁石をローターに組み込んでおらず、8極巻線界磁ローターを採用。直径が1.2mmで全長が350mの銅線を1極当たり118周、8極合計で944周を20分で巻き上げる。しかも、同時に8個のローターを生産できる設備だ。

磁石レス界磁モーター(ローター)の自動巻線装置
磁石レス界磁モーター(ローター)の自動巻線装置
直径1.2mm、全長350mの銅線を1極当たり118周、8極合計で944周を20分で巻き上げる(出所:日経クロステック)
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