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 日本製鉄は2021年10月13日、高張力鋼板(ハイテン材)向けプレス工法「せん断成形工法(NSafe-FORM-SS)」が自動車メーカーに採用されたと発表した。引張強さが1180MPa級のハイテン材を使いながら、成形の難しいフロントサイドメンバーをプレスで成形した。ただし、採用した自動車メーカーは明かさない。

ハイテン材を使ったせん断成形工法による成形サンプル(右)
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ハイテン材を使ったせん断成形工法による成形サンプル(右)
複雑な形状でありながら、成形品に割れやしわが発生しない。これに対して従来は、割れやしわが生じていた(左)。(写真:日本製鉄)

 新しいプレス工法は、シミュレーションを駆使して金型内のハイテン材の挙動を解析し、ハイテン材のブランクの形や変形の仕方を変える。これにより、成形品に生じる割れやしわの発生を防いだ。1180MPa級のハイテン材はスプリングバックが生じるなど加工が難しく、フロントサイドメンバーのような複雑な形状の部品をプレスで成形するのは難しかった。

 ハイテン材を使った複雑形状部品のプレス成形を可能にしたことで、コストを抑えた自動車の軽量化が期待できる。