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 米Texas Instruments(TI)は、検出誤差(総合誤差)が±2.6%(+25℃時の最大値)と小さい3軸(3D)ホール効果センサーICを発売した ニュースリリース 。同社によると、「3Dホール効果センサーICでは、業界最高の検出精度を実現した」という。このため新製品を搭載した電子機器において、誤差補償回路の外付けや、出荷前のキャリブレーション(校正)作業などが不要になり、電子機器の設計/製造作業を簡素化できるとしている。FA機器や白物家電などに向ける。FA機器の具体的な応用先は、ロボットアームや搬送用ロボット、ロボット芝刈り機、リニアモーター/サーボモーター搭載機器など。白物家電の具体的な応用先は、ロボット掃除機や洗濯機、乾燥機などである。

検出誤差が±2.6%と小さい3Dホール効果センサーICの応用例(ロボット)
検出誤差が±2.6%と小さい3Dホール効果センサーICの応用例(ロボット)
(出所:Texas Instruments)
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 X軸とY軸、Z軸の磁束密度の検出に向けた3個のホール効果センサー素子のほか、12ビットA-D変換器、デジタル演算コア、外部インターフェース回路、温度センサーなどを1チップに集積した。デジタル演算コアには、角度計算機能や測定値の平均化機能、利得(ゲイン)補償機能、オフセット補償機能などを搭載した。「このため外付けプロセッサーの負荷を最大で25%低減できる」(同社)。

新製品の内部ブロック図
新製品の内部ブロック図
(出所:Texas Instruments)
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 新製品の型番は「TMAG5170」。磁束密度の測定範囲の選択肢の違いで2製品を用意した。「TMAG5170A1」の選択肢は±25mTと±50mT、±100mT。「TMAG5170A2」は±75mTと±150mT、±300mTである。「総合誤差の温度ドリフトは2製品どちらも、競合他社品に比べて約30%小さい±3%(最大値)に抑えた」(同社)。1軸当たりのサンプリングレートは、1サンプル/秒〜20kサンプル/秒の範囲でユーザーが設定できる。

 電源電圧範囲は+2.3〜5.5V。消費電流は、アクティブモード時に3.4mA(標準値)、スタンバイモード時に840μA(標準値)、スリープモード時に1.5μA(標準値)、ディープ・スリープ・モード時に5nA(標準値)である。「消費電流が少ない複数の動作モードを用意した。これらを活用することで、競合他社品に比べて消費電力を70%程度削減できる」(同社)。パッケージは、実装面積が4.9mm×3mmの8端子VSSOP。動作温度範囲は−40〜+150℃。1000個購入時の参考単価は1.139米ドルからである。