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 ルネサス エレクトロニクスは、電気的高速過渡現象(EFT:Electrical Fast Transient)に対する耐圧が最大±5kVと高いRS-485/RS-422トランシーバーICを発売した ニュースリリース 。同社によると、「業界最高レベルのEFT耐圧を確保した」という。EFT耐圧に関する標準規格「IEC61000-4-4」に準拠する。産業機器やHVAC機器、FA機器、スマートグリッド機器などに向ける。具体的な応用先は、産業用通信ネットワークや、プロセス制御ネットワーク、ビルディングオートメーション、セキュリティー・カメラ・ネットワークなどである。

±5kVと高いEFT耐圧を確保したRS-485/RS-422トランシーバーIC
±5kVと高いEFT耐圧を確保したRS-485/RS-422トランシーバーIC
(出所:ルネサス エレクトロニクス)
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 静電気放電(ESD)に対する耐圧は、気中放電モデルと人体帯電モデル(HBM)の両方で±16.5kVを確保した。ESDに関する標準規格「IEC61000-4-2」に準拠する。「新製品を採用すれば、EFTとESDを原因とする通信トラブルが発生しにくくなるため、ネットワークのダウンタイムを短くでき、それに伴う被害コストを低減できる」(同社)。

 新製品の名称は「RAA78815xファミリー」。同社従来品「ISL315xファミリー」をベースに、EFT耐圧とESD耐圧を高めた製品である。通信方式や最大データ伝送速度の違いで6製品を用意した。通信方式の選択肢は全二重通信と半二重通信の2つ。最大データ伝送速度の選択肢は115kビット/秒、1Mビット/秒、20Mビット/秒の3つである。

 6製品いずれも、54Ωの負荷を接続したときに3.1V(標準値)と大きな差動出力電圧が得られる。RS-485/422バスへのリーク電流は最大125μAと少なく、1/8ユニット負荷(単位負荷)に相当する。1つのバスに接続可能なトランシーバーICは最大512個。「1つのバスに接続できるノード数を増やせるため、バス(ネットワーク)の設置コストを抑えられる」(同社)。

 電源電圧範囲は+4.5〜5.5V。消費電流は、ドライバー回路がディセーブル時に550μA、シャットダウン時に70nAといずれも少ない。パッケージは、8端子MSOPと8端子SOP,10端子MSOP、14端子SOPを用意した。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでに6製品いずれも量産を開始している。価格は明らかにしていない。