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 スマホ向けAR・位置情報ゲーム「Pokémon GO(ポケモンGO)」の開発に携わった米ナイアンティック(Niantic)は2021年10月27日、新たにスマホ向けゲーム「Pikmin Bloom(ピクミン ブルーム)」の提供を開始した(図1)。ユーザーはアプリをインストールしたスマホと一緒に街を歩くことで、ゲーム内の不思議な生き物を育成できる。ナイアンティックは任天堂とともに同アプリを共同開発した。

図1 「Pikmin Bloom(ピクミン ブルーム)」
図1 「Pikmin Bloom(ピクミン ブルーム)」
(出所:ナイアンティック)
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 「ピクミン」は、任天堂が2001年から発売したゲームのシリーズである。謎の惑星に不時着したユーザーが、ゲーム名と同名の、植物とも動物ともつかない不思議な生き物「ピクミン」に出会う。「引っこ抜かれて、あなただけについて行く」という印象的なテーマ曲の通り、ピクミンを地面から引っこ抜いて仲間にし、ピクミンの群れに指示を出すことで、荷物を運んだり、原生生物と呼ばれる敵と戦ったりするなどして遊ぶゲームだ。

 スマホゲームになったPikmin Bloomは遊び方ががらりと変わっている。ポケモンGOと同様、ユーザーに求められるのは「歩くこと」だ。ユーザーがピクミンの苗を入手し、スマホとともに歩き続けることで、苗が成長してピクミンとして引っこ抜けるようになる。引っこ抜かれたピクミンは歩行中のユーザーに着いて来るようになり、果実などのアイテムを拾う(図2)。果実のエキスをピクミンに与えると、ピクミンは頭に花を咲かせる。この花を利用することで、ユーザーが歩いた場所に花が咲くような仕組みも用意している。

図2 ピクミンとともに歩行
図2 ピクミンとともに歩行
さまざまな色のピクミンとともに街中を歩くことができる。ピクミンの花を利用すると、ユーザーが歩行した場所に花が咲く。(出所:ナイアンティック)
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 同アプリには「ライフログ」機能も存在する。歩いた歩数やルートを確認できるほか、ユーザーのメモや写真なども思い出として記録できる。人気ゲーム「スーパーマリオシリーズ」の生みの親で、ピクミンの原作者でもある任天堂代表取締役フェローの宮本茂氏も「新鮮な思いでナイアンティックとアプリの開発を進めている。(このアプリでは)出かけた記録が日記帳のように残るので、ピクミンとともに思い出をつくる生活を始めませんか」とコメントを寄せた。

 同アプリは21年10月27日からオーストラリアとシンガポールの「App Store」「Google Play」で配信開始する。順次、世界の国と地域に配信していく予定だ。