スリーエム ジャパン(東京・品川)は2021年10月15日、電子デバイス向け添加剤「3M グラスバブルズ」の新製品を発売した。内部が中空の微小なガラス球で、直径は数十μmほど。小さい比誘電率が特徴で、高い周波数を扱う5G(第5世代移動通信システム)向け電子回路基板の材料などに向く。

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電子デバイス向けの添加剤「3M グラスバブルズ」
電子デバイス向けの添加剤「3M グラスバブルズ」
(出所:スリーエム ジャパン)
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 発売したのは「S4630」「S3240-VS」の2製品。耐圧強度と表面処理に違いがあり用途に応じて使い分ける。白色の粉末状で、1粒1粒が中空かつ真空となっている。「10GHzにおける比誘電率が1.4~1.5程度と低く、高い耐圧強度を備えているため、さまざまな材料に添加して電気的特性や機械的特性を高められる」(同社)とする。

 例えば、5G用の銅張積層板(CCL)に添加すると、高価な樹脂の使用量を減らしつつ、信号の伝搬速度を高められる。他にも、高い周波数を扱うコネクターの樹脂部品や、5G基地局のレドームカバー部品への利用も想定する。

 同社はこれまでも3M グラスバブルズの関連製品を販売してきた。例えば、自動車製造に使う「ボディーシーラー」に添加して、軽量化を狙う製品などだ。今回の2製品をラインアップに追加し、拡大する5G市場の需要を取り込む。