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 トヨタ自動車は2021年10月28日、FR(前部エンジン・後輪駆動)スポーツカーの新型「GR86」を同日から発売したと発表した。SUBARU(スバル)との共同開発車で、2代目となる。販売台数を増やしにくいスポーツカーを共同開発することで、比較的安い価格を実現する。生産はスバルの群馬製作所本工場。

GR86の外観(出所:トヨタ)
GR86の外観(出所:トヨタ)
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 スバルはGR86と車体などが共通の「BRZ」を21年7月末に発表している。トヨタは3カ月ほど遅れた形である。GR86では、BRZと異なり装備を簡素にして価格を279万9000円に抑えたグレード「RC」を用意する。FRは高級車で採用されることが多く、300万円を下回るのは珍しい。BRZは308万円から。

 パワートレーン性能や車両寸法などはBRZと共通である。スバルの象徴である水平対向エンジンを搭載し、先代同様に自然吸気とした。排気量については2.0Lから2.4Lに増やす。これにトヨタの技術である直噴とポート噴射を併用するD-4Sを搭載した。最高出力は173kW、最大トルクは250N・mと先代に比べて高めた。変速機については、トヨタ車でよく採用される6速自動変速機(AT)と6速手動変速機(MT)を組み合わせる。

水平対向エンジン(出所:トヨタ)
水平対向エンジン(出所:トヨタ)
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 先代同様にサスペンションの設定などを変えて、走りの“味付け”は変えているとみられる。トヨタは走行性能に関して「限界域でのリニアな応答、キビキビした走り」を重視し、スバルは「誰もが楽しめる究極のFRピュアスポーツカー」にしたと両社で異なる思想を明らかにした。

FR形式(出所:トヨタ)
FR形式(出所:トヨタ)
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 トヨタは「限界域」、スバルは「誰もが楽しめる」を強調していることから、先代同様にトヨタは後輪を滑らせるドリフトをある程度許容し、スバルは安定性を重んじた設定にしたとみられる。

 走行性能に大きく影響するタイヤについては、GR86では17インチ、18インチに加えて16インチ(RCグレード)を用意する。BRZでは16インチは用意しない。一般にタイヤサイズが大きいほど、安定性を高めやすくなる。

 車両寸法は全長4265×全幅1775×全高1310mmで、ホイールベースは2575mm、車両質量は1260k~1290kg。トヨタとスバルは19年9月、「新たな業務資本提携」に合意し、86とBRZに加えて、新型EVの共同開発を進めている。