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 エイブリックは、車載向け電圧トラッカーICを発売した ニュースリリース 。同社が車載向け電圧トラッカーICを製品化するのは今回が初めて。電圧トラッカーICを使うと、離れている回路の電圧がそろえられる。自動車で使えば、例えば、ECUボードに実装したマイコンと、別のボードに載せた車載センサーの両方に、同じ電圧値の電源を供給できる。「何らかの原因で一方の電源電圧が変動すると、車載センサーの検出精度が低下してしまう。新製品を使えば、マイコンに集積したA-D変換器の基準電圧と、車載センサーの電源電圧を常に同じ値にできるため、車載センサーの検出精度の低下を防げる」(同社)。

新製品の特徴と応用回路
新製品の特徴と応用回路
(出所:エイブリック)
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 新製品の最大の特徴は、出力オフセット電圧が±5mV(出力電流が0.1m〜50mAのときの最大値)と小さいことである。「業界最小の出力オフセット電圧を実現した」(同社)。新製品の名称は「S-19720シリーズ」である。入力電圧範囲は+4.0〜36.0V。ドロップアウト電圧(入出力電圧差)は160mV(10mA出力時の標準値)。最大出力電流は50mAである。消費電流は動作時が30μA(標準値)。パワーオフ時は4μA(標準値)と少ない。「センサーを間欠動作させる車載機器の暗電流を削減できる」(同社)。保護機能として、過電流保護機能やサーマルシャットダウン機能、逆流防止機能などを搭載した。

新製品の基本回路構成
新製品の基本回路構成
(出所:エイブリック)
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 パッケージは、外形寸法が196mm×2.46mm×0.5mmと小さい6端子H-SNTと、5端子SOT-23を用意した。動作温度範囲は−40〜+125℃。車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」の取得に向けて、現在、作業中という。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。