PR

 名古屋市とイタリア・トリノ市、および両都市の商工会議所らが2021年11月5日に開催したオンライン交流イベントに、デンソーウェーブ(愛知県・阿久比町)の協働ロボット「COBOTTA」が登場。両都市同時での遠隔テープカットを実施した。

 同イベントは、名古屋市とトリノ市の姉妹都市提携15周年(2020年)と、名古屋商工会議所とトリノ商工会議所の姉妹提携15周年(2021年)を記念して企画されたもの。当初は、2020年中の開催を企画していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、延期。今回も、名古屋市からは渡航者を送ることなく、YouTubeを用いたオンライン配信でつないでの開催となった。

遠隔で同時にテープカットするCOBOTTA
遠隔で同時にテープカットするCOBOTTA
左上が名古屋市側、右下がトリノ市側のCOBOTTA。(出所:Youtubeのライブ配信をキャプチャー)
[画像のクリックで拡大表示]

 遠隔テープカットでは、名古屋とトリノの両市の会場にCOBOTTAをそれぞれ設置。名古屋市公館側にいる名古屋商工会議所の会頭の山本亜土氏が日本側のCOBOTTAを操作すると、5G(第5世代移動通信システム)による通信を介して、トリノ市側のロボットが全く同じ動きをするように制御した。山本氏がロボットをテープにゆっくりと近づけると、両会場のロボットが丁寧な動作でテープをカットした。ロボットの動作は安全面に配慮したスピードに設定したという。

 他のテープカット参加者たちは、ロボットのカットを見守った後に、はさみを入れ、無事セレモニーは終了した。「今回、ロボットによる遠隔テープカットや、会場の極めて鮮明な映像を届けるといったことを実現できた。両都市が、次世代通信技術を活用し、まるでお互いがこの場にいるような感覚でプログラムが進行した」(同氏)。

テープカットする両都市のセレモニー参加者
テープカットする両都市のセレモニー参加者
(出所:Youtubeのライブ配信をキャプチャー)
[画像のクリックで拡大表示]
名古屋商工会議所の会頭の山本亜土氏
名古屋商工会議所の会頭の山本亜土氏
(出所:Youtubeのライブ配信をキャプチャー)
[画像のクリックで拡大表示]

5Gでオンライン共演

 当日は名古屋市内のテレビ局・CBCテレビが実況中継を行った。名古屋市公館を中心とした市内施設と、トリノ市側の会場となった「メルカート・チェントラーレ(Mercato Centrale:“中央市場”の意)」の間を、5Gを介して接続。2Kおよび4K映像伝送サービス「ストリームウェイズ」を用いて同日19~20時過ぎまでYouTubeを用いてライブ映像を配信した。

 山本氏は「今回、これまでにはない新しい国際交流の姿を一緒に生み出そうと我々から提案。それをトリノ市の方々にしっかりと受け止めていただき、両都市が力を合わせて、本日を迎えた」と今回のイベント開催への思いについて語った。「両都市は、経済分野においては、お互いに自動車産業の分厚い集積を持っており、ものづくりに強みがあるという共通点もある」(同氏)。

 この他、オンラインイベントでは、日本の視聴者に向けたトリノ市の紹介や同市の小学校児童による合唱が行われ、それに応える形で名古屋市側では名古屋フィルハーモニー交響楽団とソプラノ歌手の藤井泰子氏との共演などを配信。また、名古屋城本丸御殿で歌唱する藤井泰子氏と、トリノ市から名古屋市出身のヴァイオリン奏者・國信佐和氏によるオンライン遠隔共演も催された。

名古屋フィルハーモニー交響楽団およびソプラノ歌手藤井泰子氏が協奏
名古屋フィルハーモニー交響楽団およびソプラノ歌手藤井泰子氏が協奏
[画像のクリックで拡大表示]
5Gを介して藤井氏とトリノの國信佐和氏による遠隔協奏なども行われた
5Gを介して藤井氏とトリノの國信佐和氏による遠隔協奏なども行われた
[画像のクリックで拡大表示]
オンライン演奏の様子
(出所:Youtubeのライブ配信をキャプチャー)