ニトリホールディングス(HD)はグループ間接費管理基盤として会計ソフト大手コンカーの経費精算・管理クラウド「Concur Expense」を採用した。コンカーが2021年11月15日に発表した。同社はドイツSAPの傘下にある米SAPコンカーの日本法人である。
ニトリHDは事業の急拡大と社員数の増加に伴って経費管理方法を抜本的に変える必要があった。加えて、グループ事業拡大の基盤を整えるためにデジタルトランスフォーメーション(DX) が急務となっていた。そこでConcur ExpenseなどのSAPコンカーのソリューションの導入を決定した。交通系ICカードやコーポレートカードといったキャッシュレス連携などと同時に、社内規程やルールなどの経費精算フローも大幅に見直すことで導入効果を最大化する。
2021年11月中に店舗勤務の社員を含む約6000人を対象に導入し、年間で約4万6000 時間の業務時間削減を見込む。2022年2月に子会社であるホームセンターの島忠にも展開を予定するほか、中国や台湾、東南アジア各国に展開するグループ会社への導入も検討している。