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 リコー電子デバイスは、民生機器や産業機器に向けたLDOレギュレーターICの新製品を発売した ニュースリリース 。特徴は、入出力電圧差が小さくても大きな電流を出力できることである。例えば、+0.768Vの入力電圧で+0.6V/1.5Aの出力が可能である。低い電源電圧で大きな電流の供給が求められる用途に向ける。具体的な応用先は、バッテリー(電池)駆動機器や、通信モジュール、VCOやPLLなどのクロック生成モジュール、FPGA/SoC向け定電圧源などである。

1.5A出力の民生/産業機器向けLDOレギュレーターIC
1.5A出力の民生/産業機器向けLDOレギュレーターIC
(出所:リコー電子デバイス)
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 2つの技術を採用することで、小さな入出力電圧差で大きな出力電流を実現した。1つは、電源供給ライン(VIN端子)と、パストランジスタ(nMOSドライバー)を駆動するバイアス電源供給ライン(VBIAS端子)を分けたことだ。VBIAS端子に入力する電力でパストランジスタを駆動できるため、VIN端子への入力電圧を低くできる。もう1つはオン抵抗が低いパストランジスタ(nMOSドライバー)を集積したことである。この結果、熱損失(発熱量)を抑えられ、最大1.5Aの出力が可能になった。

入力電源(VIN)端子とバイアス(VBIAS)端子を分離
入力電源(VIN)端子とバイアス(VBIAS)端子を分離
(出所:リコー電子デバイス)
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 新製品の名称は「RP120シリーズ」。バイアス電源の入力電圧(VBIAS)範囲は+2.4〜5.5V。入力電圧(VIN)範囲は、(+0.6+入出力電圧差)〜VBIASである。入出力電圧差は、1.5A出力のときに0.168V(最大値)である。出力電圧は可変で、+0.6〜3.6Vの範囲でユーザーが外付け抵抗を使って設定できる。リップル電圧除去比(PSRR)は95dB(1kHzにおける値)と高い。「このため、ノイズの低減が求められる電子機器において、スイッチングレギュレーター(DC-DCコンバーター)のポストフィルターとして使える」(同社)。

 パッケージは、外形寸法が1.2mm×0.8mm×0.29mmと小さい6端子WLCSP。「入力コンデンサーには0603サイズ品、出力コンデンサーには1005品が使えるため、LDOレギュレーター回路全体の実装面積を2.8mm×2.4mmに収められる」(同社)。新製品の主な仕様は以下の通りである。

新製品の主な仕様
新製品の主な仕様
(出所:リコー電子デバイス)
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 すでにサンプル出荷を始めている。1000個購入時の参考単価は165円(税込み)である。現在、同社は、出力電圧をIC内部で固定したタイプの製品の開発を進めている。+0.6〜2.0Vの範囲において0.1V刻みで出力電圧を設定した複数の製品を製品化する予定である。