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 データ解析支援を手掛けるFRONTEOは2021年11月25日、医薬品卸大手のスズケンとの業務提携で基本合意したと発表した。スズケンはFRONTEOが開発を進める「会話型 認知症診断支援AIプログラム」に関する業務のうち、物品の配送や債権管理などの流通関連活動を担当。早期の市場浸透・拡大に向けた体制の確立を目指す。

11月25日に開催した記者会見の様子。(左から)FRONTEOの守本正宏社長、スズケンの宮田浩美社長
11月25日に開催した記者会見の様子。(左から)FRONTEOの守本正宏社長、スズケンの宮田浩美社長
(出所:FRONTEO)
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 FRONTEOは2021年4月から会話型 認知症診断支援AIプログラムの治験を進めており、2023年度の実用化を目指している。独自開発した自然言語解析のAI「Concept Encoder(コンセプトエンコーダー)」を活用し、クラウド上にアップロードされた医師と患者の5分から10分の会話を解析して結果を示す。

 今回FRONTEOはスズケンの医療機関への流通ネットワークを活用し、会話型 認知症診断支援AIプログラムの早期の市場浸透・拡大に向けた体制を確立する。さらに、様々なAI医療機器やAIソフトウエアプログラムに適応する新たな医療流通プラットフォームの構築も検討していく。スズケンの宮田浩美社長は会見で、デジタルの活用と同時にリアルでの接点で営業先と信頼関係を築くことの重要性を強調。同社の強みを生かしながら診断支援AIプログラムを普及させることに意欲を見せた。