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 三菱電機は2021年12月2日、工場やビルなどの低圧受配電設備の主幹遮断器として使用される低圧気中遮断器「World Super AE V Series C-class」が「2021 R&D 100 Awards」(米R&D World主催)を受賞したと発表した。部品点数の削減や保守性の向上、消費電力の低減などが評価された。同賞は世界の優れた技術を毎年100 件選んで表彰する、「技術革新のアカデミー賞」とも呼ばれるもの。三菱電機の受賞は27件目となる。

低圧気中遮断器「World Super AE V Series C-class」
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低圧気中遮断器「World Super AE V Series C-class」
(出所:三菱電機)

 受賞した低圧気中遮断器は、可動鉄心のテーパー構造と磁気ラッチ構造から成る新たな電磁石を電磁操作機構に採用した。テーパー構造は、可動鉄心と固定鉄心の対面に傾斜をつけて、初期出力を向上させる構造のこと。また、磁気ラッチ構造とは、コイルに流れる電流が大きくなるまで可動鉄心を保持し、出力全体を向上させる構造のを指す。新たな構造により、モーター制御並みの高い駆動力を確保し、遠隔から開閉操作できるようにした。

低圧気中遮断器の構造
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低圧気中遮断器の構造
左が遮断器の内部構造、右が磁気クラッチ式電磁操作機構。(出所:三菱電機)

 モーター制御に比べて、必要な操作機構部の構成部品数を46%削減した。これにより、保守項目を3割削減できるという。加えて、回路の開閉操作時に必要な消費電力を88%削減した。これは、遮断器を電磁石で直接動作させる仕組みに変えたため。従来は、モーターでばねを縮める工程が必要で消費電力を要していた。

 なお、同機種は海外市場専用で日本市場では販売していない。