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 米General Mortors(GM)は2021年12月1日、韓国POSCO Chemical(ポスコケミカル)と北米で電池材料を生産する合弁会社を設立する計画を発表した。合弁会社は、GMの電気自動車(EV)向け電池「Ultium」に使用する、ハイニッケル(Ni)系正極材(CAM)を2024年から生産する。両社は合弁事業を設立するための条件概要書に署名し、近く最終的な合意に至る予定。投資額や生産工場の場所などの詳細は後日発表される。

(出所:POSCO Chemical)
(出所:POSCO Chemical)
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 GMはポスコケミカルとの協力関係により、米国でのEV生産を急速に拡大し、電池の材料生産からリサイクルまでの持続可能なエコシステム全体をカバーするEVサプライチェーンの構築を目指している。

 Ultium電池はGMと韓国LG Energy Solution(LGエナジーソリューション)の合弁会社であるUltium Cell(アルティウムセル)が生産しており、今回の合弁会社が生産した正極材は、Ultium Cellがオハイオ州とテネシー州に建設中の電池セル工場向けに供給する。GMはChevroletブランドで価格が3万ドル程度のクロスオーバー車を含むEVを量産する計画で、それらに搭載するUltium電池が大量に必要となる。そのため、2025年ごろまでにさらに2カ所のUltium Cell工場を新設する予定という。

 ポスコケミカルは、タンザニアのグラファイト鉱山の株式を取得しているほか、2030年までにLiを22万トン、Niを10万トン生産する計画だ。韓国以外に北米、中国、欧州に電池材料の量産拠点を設けており、正極材の年間生産能力は2030年までに42万トンまで拡大する。同社はGMが合弁パートナーになった理由として、電池の主要材料である正極および負極の両方の材料を供給でき、緊密な連携による材料技術、品質管理、大量生産能力を認められたことを挙げている。