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 スウェーデンEricsson(エリクソン)は2021年11月30日(現地時間)、モバイルデータ通信量がこの10年で300倍増加したことなどを報告する最新リポート「Ericsson Mobility Report November 2021」を発表した。同リポートの刊行開始から10年になることを記念し、過去10年にわたる移動通信業界の出来事やトレンドを振り返るほか、2027年に向けた最新予測も公開する。

関連ニュースリリース: Ericsson Mobility Report: Mobile data traffic increased almost 300-fold over 10 years 関連リポート: Ericsson Mobility Report November 2021

 リポートでは、5G契約数が2021年末までに6億6000万人近くに上るとし、その理由として、世界の端末機器の23%が5G対応となったこと、5G端末の価格低下により、中国と北米での需要が予想以上に高まったことなどを挙げている。5G契約数は、2027年までには44億人となり、全世界の移動通信契約数の約半数を占めるとみている。

2027年の世界移動通信契約数は5Gが約半数に
2027年の世界移動通信契約数は5Gが約半数に
(出所:Ericsson)
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 5Gネットワークは、2021年末には20億人以上に提供され、2027年までには世界人口の75%をカバーする技術となる。2027年にはモバイルデータ通信量は月370エクサ(=10の18乗、Eと表記)バイトまで上昇するが、5Gによるデータ通信量はその62%を占めるとする。

5Gの世界人口カバー率は2027年に75%へ
5Gの世界人口カバー率は2027年に75%へ
(出所:Ericsson)
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2027年のモバイルデータ通信量は月370エクサバイト、5Gが62%を占める
2027年のモバイルデータ通信量は月370エクサバイト、5Gが62%を占める
(出所:Ericsson)
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 2021年第3四半期のデータ通信量は、FWA(Fixed Wireless Access、固定無線)によるものを含め、前年同時期比42%増の月78エクサバイトに達し、2016年までの全移動通信データ量を超える値となった。また、2021年のモバイルネットワーク通信量は、FWAを除いても、2011年の全移動通信量のおよそ300倍となる。

2021年第3四半期のモバイルデータ通信量は前年同時期比42%増
2021年第3四半期のモバイルデータ通信量は前年同時期比42%増
(出所:Ericsson)
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 FWA接続は、2021年末の8800万から2027年には2億3000万と約3倍になり、その半数を5Gが占める。

2027年のFWA接続は半数が5G
2027年のFWA接続は半数が5G
(出所:Ericsson)
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 IoTアプリの接続先にも大きな変化が見られる。従来の2Gや3Gから4Gや5Gを使ったブロードバンドIoTに急速に移行し、2021年末には全セルラーIoTの47% がブロードバンドIoTとなる。2Gや3Gへの接続は37%、大規模接続用IoT通信技術(NB-IoTやCat-M)への接続は16%となる。

 今後は、遠隔医療対応ウェアラブルや物流資産追跡、環境モニタリングやスマートメーター、スマートマニュファクチュアリングなどに向けて、大規模IoT機器接続が急激に伸びる。2027年には大規模接続用IoT通信が全セルラーIoT接続の51%を占めるようになる。

2027年には大規模接続用IoT通信が全セルラーIoT接続の51%に
2027年には大規模接続用IoT通信が全セルラーIoT接続の51%に
(出所:Ericsson)
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