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 APPLE TREE(大阪市)は、材料押出(FFF)方式のデスクトップ型3Dプリンター(付加造形装置)「Creator」シリーズの新機種である「同3 Pro」の予約販売を開始した(図1。製造は中国FLASHFORGE(フラッシュフォージ)。従来機種「同3」に比べてレベリング作業の効率などが向上したほか、カーボン素材やエンジニアリングプラスチックを高い再現性と安定性で造形できるようになったという。

図1 「Creator3 Pro」の外観
図1 「Creator3 Pro」の外観
(出所:APPLE TREE)
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* FFFは、熱溶解積層法(FDM:Fused Deposition Modeling)とも呼ばれる。

 新機種では、レベリングセンサーを接触式の圧力センサーから非接触式の金属検知センサーに切り替えた(図2)。これにより、水平出しが容易になった。加えて、造形ヘッドと冷却システムも見直し、造形品質を高めた。具体的には、造形ヘッドに装着するノズルの形状を変更し、材料を押し出しやすくした(図3)。ラジエーターを大きくするとともに、冷却ファンを1つから2つに増やすことで、冷却効率も向上させた。

図2 金属検知センサーを採用したレベリングセンサー
図2 金属検知センサーを採用したレベリングセンサー
(出所:APPLE TREE)
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図3 従来機種と新機種の造形ヘッドの比較
図3 従来機種と新機種の造形ヘッドの比較
左が従来機種「Creator3」、右が新機種「同 Pro」。(出所:APPLE TREE)
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 ノズルサイズは、直径が0.4/0.6/0.8mmの3種類。材料としては、ポリ乳酸(PLA)やアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリビニルアルコール(PVA)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PETG)、木材配合樹脂(Wood)を扱える。0.8mmノズルの使用で熱可塑性ポリウレタン(TPU)にも対応し、ステンレス鋼製のノズルや超硬製のノズルを使えば、カーボンファイバー(CF)を配合したPA-CFやPETG-CFでも安定して出力できる。

 独立して稼働する2つの造形ヘッドを搭載するため、シングルヘッドタイプに比べて多様な造形が可能だ。2色造形のほか、左右で異なる材料を用いる、どちらか一方で水溶性サポートを出力する、左右対称のモデルを同時に造形する、同じモデルを同時に造形する、といった使い方にも対応できる。

 その他、柔軟性の高い鋼板をプラットフォームに採用し、造形物を取り外しやすくした。専用のビルドシートを利用すれば、モデルがより定着しやすくなる。

 本体サイズは627×485×615mmで、質量は40kg。最大造形サイズは300×250×200mm、積層ピッチは0.05~0.30mm、造形精度は±0.2mmとする。XY軸の移動速度は10~150mm/秒、プラットフォーム加熱温度は120℃。従来機種に比べてノズルとプラットフォームの加熱速度が高まっており、速やかに造形を始められるという。

 価格は31万9000円(税込み)。発送は22年1月以降を予定する。APPLE TREEの大阪ショールーム(大阪市)で実機を展示している。