「空飛ぶクルマ」と呼ばれるような、電動の垂直離着陸(eVTOL)機を手掛けるスタートアップ(新興)企業の米Archer Aviation(アーチャー・アビエーション)は2021年12月20日(米国時間)、2人乗りの試作機で飛行試験を実施し、初めてホバーフライト(浮上)に成功したと明らかにした。飛行試験は同月16日に実施された。実用化に向けて、22年以降も飛行試験を継続して実施していく。

浮上したアーチャーの機体
浮上したアーチャーの機体
(出所:アーチャー)
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 アーチャーは18年創業で、米United Airlines(ユナイテッド航空)がCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)を通じて出資した企業として知られる。ユナイテッド航空はグループの米Mesa Airlines(メサ航空)と合わせて、アーチャーの機体を最大200機購入する計画を持つ。  アーチャーは24年までに米連邦航空局(FAA)の型式証明取得し、ユナイテッド航空などの顧客に対して、順次機体を引き渡すことを目標に掲げる。それに先立ち、23年に4人乗りの量産型の機体を発表する予定とする。

 もっとも、同社に対する株式市場の評価は微妙だ。SPAC(特別買収目的会社)との合併を通じてニューヨーク証券取引所に上場したものの、株価はやや低迷している。上場時は1株10米ドルほどだったが、12日20日で約6.6米ドルにとどまっている。