三井化学と量子コンピューターのスタートアップであるシグマアイは2021年12月23日、化合物の探索などに量子コンピューターを応用する実証研究を共同で開始したと発表した。研究を通じて、製品開発に必要な候補材料を見つけ出す作業の効率化を目指す。

 化学製品の有力な材料を見つけ出す過程では一般に、試作と分析評価を繰り返す必要がある。有力な候補の組み合わせを選定するまでに時間やコストがかかりやすい。この課題に量子アニーリング方式の量子コンピューターを応用し、候補材料の探索時間やコストといった観点で有効性を確認する。

 具体的には実験で測定しないと評価値が分からない分野において、少ない作業回数で望ましい解を探り当てる「ブラックボックス最適化」と呼ばれる手法を量子アニーリング機で実行する。一般的なコンピューターでは時間がかかる計算を量子アニーリング機が担うことによって、最適解を導く時間とコストの短縮が期待できるとしている。