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 コニカミノルタは2022年1月6日、同社のインダストリー事業のうち、計測機器などを扱うセンシング分野(以下、センシング事業)について説明会を開催した。ディスプレーの品質検査に使う「光源色計測」などの技術を基に、今後は非可視光域を扱う「ハイパースペクトルイメージング(HSI)」に力を入れる方針を掲げた()。

図 センシング事業の成長戦略
図 センシング事業の成長戦略
非可視光域を扱う計測技術「ハイパースペクトルイメージング(HSI)」に力を入れる。(出所:コニカミノルタ)
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 近年、同社はセンシング事業の売り上げを伸ばしている。20年度に323億円だった同事業の売上高は、21年度に同410億円を見込む。ディスプレーを搭載するスマートフォンなどのICT端末の生産が世界的に増加し、明るさのムラや色を調整するための計測機器の需要が高まっている。同社は「ディスプレー光計測のグローバルシェアで6割を占めている」(同社)とする。

 同社は20年11月、ハイパースペクトルカメラを開発するフィンランドSpecim, Spectral Imaging Oy(スぺキム)を買収し、HSI事業への参入を発表している。HSIは対象物をハイパースペクトルカメラで撮影し、非可視光域を含む波長の違いを高い分解能で識別する。

 このため、HSIは人の目やRGBカメラと比べて高精度な判別や検査が可能になる。同社は製薬分野やリサイクル分野などでHSIの用途が広がると見ており、センシング事業を成長させる中核技術として位置付ける。例えば、製薬分野では包装された医薬品の異物検査といった用途で期待されるという。