ツムラは2022年1月11日、人工知能(AI)を活用した医療関係者向けチャットボット「K-Chat」を導入したと発表した。漢方に関する問い合わせに自動で回答する。従来の情報提供に加えて24時間365日アクセス可能なチャットボットを導入することで、漢方製剤の適正な処方を推進する。
K-Chatはツムラの医療関係者向けサイトの会員限定サービス。過去10年にわたってツムラの相談窓口に寄せられた質問内容を整理してカテゴリー化しており、利用者は質問を選択していくことで的確な回答を得られる。また具体的な質問事項を文章で入力するとAIが内容を分析して適切な回答を示す。医療分野を中心としたAI開発などを手掛ける木村情報技術(佐賀市)がシステムの開発を、ツムラが画面デザインやQ&Aの作成を担当した。
ツムラによると、これまでの医療関係者への情報提供は医薬情報担当者(MR)や相談窓口での電話対応を通じて行うのが主だったが、時間帯や混み具合によってはすぐに回答できない場合があった。漢方に特化したAIチャットボットによって、医療関係者の利便性向上を狙う。