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 NTTドコモは、スマートフォン(スマホ)の操作に詳しくない高齢者などの遠隔支援を目的とする小型ロボットを開発した。同社の研究開発や最新技術を活用したソリューションなどを紹介する「docomo Open House’22」(2022年1月17~19日にオンライン開催)で公開している。

NTTドコモが開発したスマホの操作支援ロボット。上部の突き出した部分にスマホの画面を撮影するカメラを内蔵する。右側は操作を支援する人のスマホアプリの画面。ロボットの重さは「数百gなので簡単に持ち運べる」(説明員)という
NTTドコモが開発したスマホの操作支援ロボット。上部の突き出した部分にスマホの画面を撮影するカメラを内蔵する。右側は操作を支援する人のスマホアプリの画面。ロボットの重さは「数百gなので簡単に持ち運べる」(説明員)という
(写真:日経クロステック)
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 簡潔に言えば、隣に座って操作を教えてくれる人間の代わりをするロボットだ。具体的には、支援を受けたい人のスマホの脇にこのロボットを配置し、内蔵するカメラを通して遠隔にいる支援者と画面を共有する。支援者はスマホの専用アプリでこの画面を見て、支援を受けたい人と話しながらアプリ上で画面をタップする。すると、タップした場所をアプリが特定し、ロボットにその情報を送って、ロボットが支援を受けたい人のスマホ画面を可動式のアームを動かしてタップする仕組みだ。

 スマホの操作には「スワイプ」や「タップ」など専門用語が使われ、高齢者をはじめIT(情報技術)機器の操作に詳しくない人に口頭で説明するのはなかなか難しい。直接、その場で操作を見せることで理解が促進されるが、昨今の新型コロナ禍によって外出を控えたいという高齢者も多く、遠隔支援のニーズが高まっているという。そこで同社はこのロボットを開発し、遠隔での操作支援を実現した。

 ロボットのアームの先端には、静電ゴムもしくはスポンジを取り付けられる。静電ゴムの場合は、遠隔の支援者の操作をロボットが代行する。スポンジの場合は操作は行えないが、ロボットがどこをタップすればいいのかなどをその場で示すので、高齢者などをそれを見て操作を学ぶことができるという。

 既に21年秋ごろから一部のドコモショップで実証実験をしており、今後、事業化する予定。ロボットはレンタルもしくは購入での提供形態を想定している。ただし、現時点では価格は未定としている。