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 京都セミコンダクター(京セミ)は、高感度・高増倍・低ノイズを実現したインジウムガリウムヒ素(InGaAs)のアバランシェフォトダイオード(APD)「KPDEA003-T」を開発した。主に光ファイバーの特性評価で利用されるOTDR(Optical Time Domain Reflectometer、光パルス試験器)に向ける。量産は、2022年9月30日に開始する予定である。

KPDEA003-Tの外観
KPDEA003-Tの外観
(出所:京都セミコンダクター)

 KPDEA003-Tでは、室温における電流増倍率(M)が58、暗電流が2nAと、同社の従来品に比べそれぞれ2倍、5分の1を実現した。製品は、SC光コネクター付きシングルモードファイバーが同軸上に一体化されたモジュールで、SC光コネクターを使用する光学機器と容易に接続できる。

 OTDR向けでは、特に高感度で極めて低い暗電流のAPDが求められる。これまで同市場では、ルネサス エレクトロニクス製品の性能が高く市場を独占していたが、2020年に同事業から撤退したことを受け、代替品が求められていた。KPDEA003-Tは、OTDR以外にも光通信/光アンプ、医療・分析など微弱光検出、光ファイバーセンシングなどの用途での活用が見込まれるという。