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 米Gartner(ガートナー)は、2021年の半導体世界市場における売上高トップ10社を発表した ニュースリリース 。市場全体が前年比25.1%伸びた中で、米Intel(インテル)の売上高はわずか0.5%しか増えず、2位に陥落した。代わって前年比31.6%増の韓国Samsung Electronics(サムスン電子)が1位になった。Samsungは17年と18年に連続して1位だった*1。今回、3年ぶり3回目の首位である。

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2021年の半導体世界市場規模と売上高トップ10企業
2021年の半導体世界市場規模と売上高トップ10企業
表中の売上高は100万米ドル単位。(出所:Gartner、January 2022)
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 Gartnerによれば、半導体の世界市場は5834億8000万米ドル(約66兆7500億円)である。5000億米ドルを超えたのは今回が初めて*2。同市場が初めて4000億米ドルを超えたのは17年で、4年かけて5000億米ドル台になった。なお、3000億米ドル台から4000億米ドル台に乗せるのにも4年かかっている。

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 21年の前年比成長率が25.1%と高かった理由として、GartnerのAndrew Norwood氏(research vice president)は、車載向けをはじめとして不足が目立つほど半導体の需要が旺盛だったこと、材料費の高騰によって平均販売単価(ASP:Average Selling Price)が上昇したことを挙げた。さらに同氏は、「5G向けスマートフォンも半導体市場の拡大に寄与した」と指摘する。20年の5G向けスマートフォンの生産台数は2億5000万台だったが、21年には5億5000万台と2倍以上になったという。

 これによって、米Qualcomm(クアルコム)の21年の売上高は前年比52.3%増、台湾MediaTek(メディアテック)は同58.8%増とどちらも大きく伸ばした。一方で、米国政府による制裁対象である中国Huawei Technologies(華為技術)の半導体子会社の中国HiSilicon Technologies(海思技術)は、売上高が大きく落ち込んだ。20年に82億米ドル(約9400億円)だった売上高が、21年には約10億米ドル(約1140億円)になってしまったという。

 これまでも何度も見られた事象だが、今回もDRAMを筆頭にメモリーが半導体市場をけん引した。21年におけるDRAMの売上高は前年比40.4%増の925億米ドル(約1兆600億円)だった。また21年のメモリー全体の売上高は半導体市場全体の約33.8%を占める。絶対金額は前年比で421億米ドル(約4兆8200億円)多い、1972億米ドル(約22兆5800億円)に達したという。なお21年におけるSamsungのメモリーの売上高は前年比で34.2%増加した。増加率はSamsung全体の31.6%より2.6ポイント大きい。