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 水回り機器の設計・設置などを手がけるDeto(岐阜市)は、ファインバブル製品の測定・試験サービスの受け付けを開始した(図1、2)。ファインバブル技術を用いた装置・機器を開発・製造する企業は、サンプル水を送付する他、製品をDetoに持ち込んでその場で試験を受けられる。

図1 Detoの研究開発センター
図1 Detoの研究開発センター
(出所:Deto)
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図2 ファインバブルの測定イメージ
図2 ファインバブルの測定イメージ
(出所:Deto)
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* Detoのニュースリリース: https://deto.co.jp/press/info.html?pr_id=293160&charset=UTF-8&tpl=2

 同社は、ファインバブル技術の標準化や認証、技術開発といった事業を展開する業界団体「ファインバブル産業会」(FBIA)が指定した試験機関の1つ。FBIAの規格に基づいて測定・試験を実施し、ファンバブル特性(サイズ、個数濃度)についてFBIA指定マーク付きの成績書を発行できる。

 「ISO 20480-1」と「JIS B 8741-1」は、ファインバブルを直径100μm未満の微細な気泡と定義し、そのうち直径1μm以上の気泡を「マイクロバブル」、直径1μm未満の気泡を「ウルトラファインバブル」と分類している。同社は、それぞれの専用装置を装備しており、製品に合わせた測定が可能だ。

 依頼者が試験したい製品・機器を持ち込めば、その場で使用状況を再現して採水・測定できる。インバーターやボイラー・ヒーターを用いて圧力や温度の条件を設定・変更しながら測定を実施。純水を使うため、水道水に比べて安定した測定が可能だとする。採水用のキットやマニュアルも用意し、サンプル水を送る場合の信頼性向上も図っている(図3)。

図3 採水したサンプルを入れる「検体ボックス」
図3 採水したサンプルを入れる「検体ボックス」
(出所:Deto)
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 同社によると、既存のファインバブル測定サービスでは、依頼者が採水したサンプル水を送付して試験を受ける。このとき、採水の仕方によって誤差が生じるおそれがある上、水道水を用いるとファインバブルの量が安定せず、誤差が大きくなる傾向があったという。

 同社は、試験に関する問い合わせからヒアリング、測定内容についての打ち合わせ、見積もり、測定の実施、測定結果の納品までを一貫して提供。併せて、ファンバブル製品の改良や企画・開発・生産・取付施工についても相談を受け付ける。その他の水回り製品の性能・耐久試験にも対応する。

 FBIAによると、ファインバブルは水中で気泡表面がマイナスに帯電し、プラスに帯電した物体を引き付ける一方、マイナスに帯電した物体は反発する作用を持つ。水中にある油性の物体が気泡表面に集まる疎水性相互作用も備えるという。さらに大きさごとの特徴として、マイクロバブルにはガス溶解促進作用や衝撃作用、反応促進作用が、ウルトラファインバブルにはガス貯蔵作用や生理活性作用、光透過性があるとしている。

 こうした性質からファインバブル技術は、製造現場では部品の洗浄やシリコンウエハの剥離、クーラントの浄化、排水処理といった用途で用いられる。その他に農業分野では農畜作物の成長促進や鮮度保持などに、水産分野では水産物の成長促進や養殖環境の改善などに、医療分野では器具の殺菌・滅菌などに、美容分野では風呂用シャワーヘッドなどに使われている。

 ファインバブル技術の応用分野が広がるにつれ、市場からは効果を適切に検証するデータの開示が求められるようになってきたことから、FBIAは、計測技術の普及・発展と共に認証活動に取り組む。その一環として「試験ラボ指定制度」を整備。Detoの他には、IDECとイズミテック(愛知県豊橋市)、グリーンブルー(横浜市、東京・大田)、FB技術計測研究所(大阪市)が同制度の「指定試験ラボマーク」を取得している。