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 福島銀行は2022年1月20日、SBIグループとフューチャーアーキテクトが開発を進めているパブリッククラウド上で動作する勘定系システムの採用を決めたと発表した。同システムの採用を決めたのは、福島銀行が初めて。SBIのクラウド勘定系の今後を占う上で、福島銀行の動向は大きな意味を持つ。

 福島銀行は2024年中の稼働を目指す。新たな勘定系システムは、米Amazon Web Services(アマゾン・ウェブ・サービス)のパブリッククラウド上で設計・構築する。API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)経由であらゆるシステムに接続可能で、新機能の開発にかかる期間やコストを抑えられるとしている。現在、福島銀行は日本ユニシスの勘定系システムを利用している。

 SBIは「地銀連合構想」を掲げ、福島銀行を含めて地銀8行と資本提携している。SBIがフューチャーアーキテクトと共同開発するクラウド勘定系は資本提携先の地銀に広く展開する計画で、システムの運用・管理に当たっては年間利用料モデル・匿名組合形式を採用する。福島銀行は匿名組合への出資を決めている。

 クラウド勘定系の利用行が増えれば、初期費用や運用・維持費を低減できるほか、出資者に関しては匿名組合からの配当による利益還元を受けられるという。クラウド基盤上で銀行ごとにインスタンスを設定し、利用行のニーズに応じてカスタマイズを加えることも可能にする計画だ。