トヨタ自動車は2022年1月21日、国内工場で同年1月に追加の生産調整を行うと発表した。これまでの計画分(約2万台)を合わせると、1月の減産規模は約4万7000台に増える見通しである。国内の仕入先における新型コロナウイルス感染拡大によって、部品供給が滞っていることが要因である。
追加の生産調整を行うのは国内の全14工場(28ライン)のうち、11工場の20ラインである。1月21日と22日、24日の3日間、工場ごとに断続的に生産を止める。22年1月13日に発売したばかりの新型ミニバン「ノア/ヴォクシー」のほか、販売が好調な小型車「ヤリス」シリーズ、中型車「カローラ」シリーズなど多くの車種の生産に影響が及ぶ。
トヨタは21年12月の時点で、それまでの減産を補う挽回生産分を含めて、22年1月にグローバルで約80万台の生産を行う計画だった。21年度通期(21年4月~22年3月)の生産台数は、グローバルで900万台レベルを維持するとしていた。
ところが、実際には新型コロナの感染拡大によって、22年1月の国内工場の減産規模は2倍以上に拡大した。同年2月にも、グローバルで約15万台の減産を行う計画である。その結果、21年度通期のグローバル生産台数は、900万台を割り込む見通しだ。
なお、国内11工場の22年1月の生産調整計画は以下の通りである(表)。