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 東芝デバイス&ストレージは、端子電圧が最大+1000Vの車載バッテリーに使えるフォトリレーを発売した ニュースリリース 。「電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)、ハイブリッド車(HEV)では、航続距離の延伸を目的に車載バッテリーの高電圧化が進んでいる。そこで、今回、+1000Vと高い端子電圧のバッテリーに対応できるフォトリレーを市場投入した」(同社)。車載用ディスクリート半導体の品質規格「AEC-Q101」に準拠する。EVやFCV、HEVに搭載するバッテリー・マネジメント・システム(BMS)において、バッテリー電圧監視や、機械式リレーの固着検出、地絡検出などの用途で使える。

端子電圧が最大+1000Vの車載バッテリーに使えるフォトリレー
端子電圧が最大+1000Vの車載バッテリーに使えるフォトリレー
(出所:東芝デバイス&ストレージ)
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 新製品は、赤外光LEDとフォトMOSFETを光結合させたもの。今回は3つの工夫を施すことで、端子電圧が最大+1000Vと高い車載バッテリーへの適用を可能にした。

 1つ目は、最大阻止電圧を+1500V(最小値)に高めたことである。「最大阻止電圧が+1500Vという高いフォトリレーを製品化するのは今回が初めて」(同社)。+1500V耐圧フォトMOSFETの採用で+1500Vの最大阻止電圧を実現した。2つ目は、絶縁性能が高いパッケージ用樹脂材料を採用したことである。具体的には、CTI(Comparative Tracking Index)値が600以上と高い樹脂材料を使った。絶縁などに関する国際規格「IEC 60664-1」において、絶縁性能が最も高い区分「材料グループI」に分類される樹脂材料である。3つ目は、高い絶縁耐圧を確保するために、最小5mmの受光側沿面距離を確保したことである。外形寸法が10.3mm×10mm×2.45mmのSO-16L-Tパッケージにおいて、11番から14番までの端子を取り除くことで実現した。

 新製品の型番は「TLX9160T」。ノーマリーオフ(1a接点)のフォトリレーである。絶縁耐圧は5000VRMSを確保した。LEDのトリガー電流は3mA(最大値)。オン時の最大電流は50mA(最大値)。オン抵抗は250Ω(最大値)である。動作温度範囲は−40〜+125℃。新製品の主な仕様は下表の通り。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。

新製品の主な仕様
新製品の主な仕様
(出所:東芝デバイス&ストレージ)
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