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 コマツは2022年1月31日、21年4~12月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比33.1%増の2兆146億円、営業利益は同108.1%増の2237億円と増収増益だった。売上高営業利益率は同4.0ポイント増の11.1%。主力の「建設機械・車両」部門が引き続き好調で、中国を除く地域で前年同期よりも売上高を伸ばした。

 その「建設機械・車両」部門の売上高は、前年同期比33.6%増の1兆8455億円、セグメント利益は同113.3%増の1918億円。同部門の外部顧客向け売上高の割合を地域別にみると、北米が最多の23%で、中南米が16%、日本が12%、中国は4%。どの地域でも売上高を伸ばしたが、中国だけが前年同期比32.9%減のマイナス成長となった。「中国では、インフラ投資の停滞や、現地メーカーの販売比率上昇などが影響している」(同社)。

建設機械・車両の地域別売上高
建設機械・車両の地域別売上高
(出所:コマツ)
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 22年3月期通期の連結業績予想は、21年10月に発表した見通しを据え置いた。売上高は前年比22.5%増の2兆6830億円、営業利益は同68.5%増の2820億円、売上高営業利益率は10.5%を見込む。