ACALL(アコール)は2022年2月2日、鹿島と連携して、「バイオフィリックデザイン」などを採用したオフィス空間がオフィスワーカーのストレスや生産性などにどのような変化をもたらすのかを調べる実証実験を始めたと発表した。ACALLはオフィスの受付や入退館の管理、フリーアドレスのオフィスを対象にした座席予約や在席状況の確認などができるサービス「WorkstyleOS」を手掛けている。
バイオフィリックデザインとは緑やアクアリウム、木製の家具といった自然を感じるものを配置することで、イノベーションの創出や生産性の向上などを図るオフィスデザインのこと。テレワークの普及によってこうしたデザインを採用したサテライトオフィスが増えている。
今回の実証実験では、バイオフィリックデザインに、空の見え方の特徴を再現した照明を組み込んだ天井装置や、屋外の音を心地良いものに調整して室内に流すことができる制御装置などを組み合わせた鹿島のオフィス空間「そと部屋」を、ACALLの東京オフィス内に設置。ここで働く50人ほどのスタッフを対象に、バイタルデータを収集したり、アンケート調査を実施したりする。WorkstyleOSによる在席状況などから利用率も分析していく。
ACALLはテレワークや、出社勤務とテレワークを組み合わせたハイブリッドワークが普及している状況を踏まえて、オフィスワーカーがどのような場所で働くとパフォーマンスや、心身の健康や幸福であるウェルビーイングを高められるのかを探り、自社サービスに生かすことを目的に実証実験に取り組む。実証実験の期間は2月1日から2月28日まで。