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 ドイツBMW Group(BMWグループ)は2022年2月2日、ドイツの鉄鋼メーカーSalzgitter(ザルツギッター)と、低炭素鋼の調達に関する契約を締結したと発表した。この低炭素鋼は、石炭の代わりに水素を使って鉄鉱石を還元するため、CO2排出量が非常に少ない。BMWグループは26年から欧州の量産工場で使用していく計画だ。

鉄鋼生産は大量のCO<sub>2</sub>を排出する
鉄鋼生産は大量のCO2を排出する
(写真:BMW Group)
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 ザルツギッターは、鉄鋼生産時のCO2排出量を大幅に削減するため、徐々に無炭素生産プロセスに切り替えている。再生可能エネルギーを使って発電した電力と、水の電気分解により生成するグリーン水素が、無炭素生産の重要な要素となる。このグリーン水素は、従来の高炉プロセスで使用する石炭に代わるもので、水素を使って鉄鉱石を還元する「直接還元鉄プラント」を可能にする。この方法で生産した鉄は、再生可能エネルギーによる電気アーク炉で鉄スクラップと一緒に溶かされる。ザルツギッターはこうした手法によって、鉄鋼生産時のCO2排出量を従来の5%まで徐々に削減する計画だ。

 また、BMWはスウェーデンの新興企業、H2 GreenSteel(H2グリーンスチール)とも契約を結んでおり、25年から水素とグリーン電力のみを使って生産した鉄鋼を調達する予定。H2グリーンスチールも、鉄鋼を生産する過程でのCO2排出量を最大95%削減できるとしている。低炭素鋼の調達先が2社になり、BMWの欧州工場で使用する鉄鋼は40%以上が低炭素鋼になる。これにより、年間約40万トンのCO2排出を削減できるとみている。