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 米Alpha and Omega Semiconductor(A&O)は、サーバーやデータストレージ装置、ネットワーク装置などに向けた電子ヒューズ(eFuse)を発売した ニュースリリース 。同社が電子ヒューズを製品化するのは今回が初めて。サーバーやデータストレージ装置などの入力信号バスの過電流保護や過電圧保護などに向ける。

サーバーなどに向けた電子ヒューズ
サーバーなどに向けた電子ヒューズ
(出所:Alpha and Omega Semiconductor)
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 新製品は、保護機能を搭載したチップとバック・ツー・バック接続したパワーMOSFETを1つのパッケージに収めたもの。特徴は2つある。1つは、実装面積が3mm×3mmと小さい10端子DFNパッケージに収めたことである。もう1つは、オン抵抗が20mΩ(標準値)と低いことである。

新製品の内部ブロック図
新製品の内部ブロック図
(出所:Alpha and Omega Semiconductor)
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 新製品の型番は「AOZ18101DI」。入力電圧範囲は+3.5〜14V。過電流保護機能の電流制限値は1〜5Aの範囲でユーザーが設定できる。低電圧ロックアウト(UVLO)機能や過電圧クランプ機能、サーマルシャットダウン機能、プログラム可能なソフトスタート機能などを搭載した。動作接合部温度範囲は−40〜+125℃。

 下表のように、逆電流阻止(TRCB:True Reverse Current Blocking)機能の有無と、フォールトリカバリー時の対処手法の違いで4品種を用意した。「AOZ18101DI-01」と「AOZ18101DI-02」、「AOZ18101DI-04」はすでに販売を始めている。「AOZ18101DI-03」は、22年第1四半期中に販売を始める予定。1000個購入時の参考単価は、4品種いずれも0.72米ドルである。

搭載した機能が異なる4品種からなる
搭載した機能が異なる4品種からなる
(出所:Alpha and Omega Semiconductor)
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