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 NTTドコモは2022年2月7日、2022年2月1日午前7時30分ごろから一部で携帯電話などのインターネット通信が利用しづらくなっていた件について、同日に導入した「IPv6シングルスタック方式」が原因だったと発表した。

 NTTドコモは、従来規格のIPv4アドレスが通信機器需要の増加で枯渇する問題に対応するため、同社の端末にIPv6アドレスのみを割り当てるIPv6シングルスタック方式の提供を2月1日に始めた。通信障害はIPv6シングルスタック方式の導入時に一時的にサーバーの負荷が上昇し、ネットワークへの通信を制御するための信号が端末に送信されたために発生した。

 通信障害の影響を受けたのは、同社の携帯電話向けインターネットサービス「spモード」や音声通話サービス。障害発生を受けてIPアドレスの割り当てを「IPv4/IPv6デュアルスタック方式」に戻してサービスを回復した。同社は再度のIPv6シングルスタック方式の提供開始について「万全の対策をした上でタイミングを慎重に検討していく」(同社広報)としている。