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 NTT社長の澤田純氏は2022年2月7日、同月1日に発生したNTTドコモの通信障害について「新しいサーバーに変える際の容量設計が十分ではなかった。サーバー容量を多くするだけではなく、より深い対策を取りたい」と決算会見の席で陳謝した。

22年2月1日に発生したNTTドコモの通信障害について決算会見の席で陳謝したNTT社長の澤田純氏(中央)
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22年2月1日に発生したNTTドコモの通信障害について決算会見の席で陳謝したNTT社長の澤田純氏(中央)
(出所:NTTのオンライン会見をキャプチャー)

 ドコモの通信障害は2月1日の午前7時30分ころに発生し、約5時間後に復旧した。その間、同社の4Gや5G利用者の一部でインターネット通信や音声通話を利用しづらくなった。

 同社は2月7日、通信障害の影響人数が全国約1万8000人であり、同日開始した端末に対してIPv6アドレスのみを割り当てる「IPv6シングルスタック方式」の導入に伴うサーバーの負荷増大が原因であることを公表した。負荷増大によってネットワークへの通信を制御するための信号が端末に送信されたために、一部で通信しづらくなったという。

 澤田氏は「サーバー容量を増やすという対策だけではなく、このような過大な負荷が生じた時に、利用者に迷惑がかからないような設計にするなど、より深い対策を取りたい」とした。

決算は増収増益で過去最高

 同日発表した21年4月〜12月期のNTTの連結決算(国際会計基準)は、売上高に相当する営業収益が前年同期比2.1%増の8兆9232億円、営業利益が同2.5%増の1兆5397億円の増収増益だった。営業収益と営業利益、当期純利益のいずれも過去最高となった。

 NTTデータが国内外で業績を伸ばし営業収益と営業利益の両面で全体をけん引したほか、事業会社がコスト効率化に寄与したこともあって増益を確保した。

 好調な決算内容を反映し、期初に示した通期の業績を上方修正する。営業収益は当初と比べて1800億円増の12兆1800億円、営業利益は同150億円増の1兆7450億円とした。

 なお足元では半導体不足の影響で、調達するさまざまな機器コストが数%ほど値上がりする恐れが見えてきているという。「来期の設備投資コストを押し上げる圧力が出てきているが、(資産の)オフバランスなどの施策によって効率性を追求したい」(澤田氏)とした。