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 DMG森精機は2022年2月10日、21年度(21年1~12月)の通期連結決算を発表した。売上高は前年度比20.6%増の3960億円、営業利益は同116.1%増の231億円と増収増益だった(図1)。連結受注も同63%増の4560億円と従来計画4500億円を上回った。5軸/複合加工機による多工程の集約化、自動化の需要増が大きく寄与した。

図1 21年度通期連結決算の概要
図1 21年度通期連結決算の概要
(出所:DMG森精機)
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 地域別受注は、欧州が前年度比104%増と特に好調。他の地域においても、日本が同89%増、米州が同51%増、中国が同73%増、中国を除くアジアが同42%増と、グローバルに工作機械の需要が拡大している。産業別でも全産業が好転し、半導体製造装置、電気自動車、宇宙、医療関連向けの需要が増加した。

 22年度(22年1~12月)の通期業績予想は、連結受注4800億円、売上収益4300億円、営業利益400億円、親会社の所有者に帰属する当期利益250億円を「最低ライン」(同社取締役社長の森雅彦氏)とした(図2)。営業利益は1979年の上場以来、当期利益は2015年の独DMG MORI SEIKI AG統合時の特殊要因を除き、それぞれピーク更新を目指す。

図2 22年度の通期業績予想
図2 22年度の通期業績予想
(出所:DMG森精機)
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 22年度の重点施策の1つとしては、主力の5軸/複合加工機の販売を中心とした、加工工程の集約化・自動化・デジタル化の促進を掲げた。具体的には顧客の中長期計画に基づく設備投資に対して、同社の5軸/複合加工機の導入を提案することで長納期の受注獲得を戦略としている。

 長納期の受注は、前受け金をしっかりと確保することでフリーキャッシュフローの安定的創出や、受注残につながる。これにより、リーマン・ショックやコロナ禍のような外部要因による業績悪化を防ぎ、収益の安定化を目指す。森氏は、「(工作機械業界は)IT、OT(Operational Technology)を通して顧客といかに長くつながるかが勝負となる世界に変わった」と語った。

図3 オンラインで行われた決算説明会の様子
図3 オンラインで行われた決算説明会の様子
(出所:日経クロステック)
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