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 独立系調査会社の英Opensignalが2022年2月にまとめた最新リポート「5G IMPACT ON THE GLOBAL MOBILE NETWORK EXPERIENCE」によると、5Gサービス開始後、世界におけるほぼ全ての地域で平均ダウンロード速度が向上し、世界最速の韓国で100Mビット/秒(bps)超、その他の地域でも2倍超となったケースがあることが明らかになった。

関連リポートダウンロードサイト: 5G IMPACT ON THE GLOBAL MOBILE NETWORK EXPERIENCE

 調査では、5Gサービス提供開始前の2019年第1四半期と、多くの国で5Gサービスが展開された2021年第4四半期の動画閲覧時、ゲーム時体感、上り・下り方向速度などを比較している。100カ国中95カ国で平均ダウンロード速度が上昇するなどの性能向上が見られたという。

 韓国では、国内平均ダウンロード速度が2021年末に129.7Mビット/秒となり、2019年始めの52.4Mビット/秒から2.5倍近く向上した。同様に、ドイツで22.6Mビット/秒から48.7Mビット/秒、フィリピンで7Mビット/秒から15.1Mビット/秒、サウジアラビアで13.6Mビット/秒から31.1Mビット/秒、タイで5.7Mビット/秒から17.4Mビット/秒と、それぞれ2~3倍の高速化を実現している。

2019年第1四半期と2021年第4四半期の各国での下り時速度
2019年第1四半期と2021年第4四半期の各国での下り時速度
(出所:Opensignal)
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 モバイルデータ使用量は年々増え続けているが、5G用周波数帯の導入とバックホールの改善により、5G導入済みの国の98%で、通信が最も混雑する時間帯の速度向上も見られたとしている。

2018年と2021年における通信が最も混雑する時間帯での下り方向速度比較
2018年と2021年における通信が最も混雑する時間帯での下り方向速度比較
(出所:Opensignal)
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 ゲーム時体感で最も高評価を得たのは韓国だった。2020年の10位から一気に首位となった。2位はオランダで、5Gサービス開始が遅れたマレーシア、ニュージーランド、チェコ共和国や、5G用周波数帯が不足しているシンガポールなどは、ランキングから後退。一方で、十分な周波数帯を用意したフィンランド、サウジアラビア、スイス、英国、アラブ首長国連邦が躍進している。なおリポートでは、4G市場でのゲーム体感スコアも同様に急上昇しており、5Gの影響によるものだとは言い切れないとしている。

各国のゲーム時体感速度スコア
各国のゲーム時体感速度スコア
(出所:Opensignal)
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 現在の5Gネットワークのほとんどは、3GPPリリース15に準拠している。リポートでは、今後、リリース16や17の標準化が完了すれば、応答性のさらなる向上が見込めるという。加えて、5G用の周波数帯がより多く確保されるようになれば高速化に拍車がかかり、最高の5G体験はこれからだとしている。