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 米pSemi(ピーセミ)は、最大67GHzと高い周波数で使えるSP4T(単極4投)タイプのRFスイッチICを発売した ニュースリリース 。同社によると、「最大67GHzで利用できるSP4TスイッチICの製品化は業界初」という。応用先は、ミリ波帯を利用した5G通信システムや短距離無線通信システム、テスト/計測器、レーダー、衛星通信機器などである。

最大67GHzと高い周波数で使えるSP4TタイプのRFスイッチIC
最大67GHzと高い周波数で使えるSP4TタイプのRFスイッチIC
(出所:pSemi)
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 新製品は、無線通信機器のトランスミッター(送信回路)やレシーバー(受信回路)で使う。例えば、RF信号の特性に最適なフィルターを選択すべく、信号経路を切り替える。SPDT(単極2投)スイッチICを複数個組み合わせる場合に比べて、基板上の実装面積を削減したり、RF回路設計が容易になったりするという。

新製品の応用回路例
新製品の応用回路例
左図は、トランスミッターやレシーバーでのRF信号経路切り替え回路。右図は、フィルターバンク回路での使用例である。(出所:pSemi)
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 新製品の型番は「PE42545」。製造プロセスは、同社独自のSOI(Silicon On Insulator)技術「UltraCMOS」である(サファイア基板を採用しているため、SOS(Silicon On Sapphire)プロセス技術とも呼ばれる)。使用可能な周波数範囲は9k〜67GHz。挿入損失は2.2dB(45GHzにおける値)と少ない。線形性(リニアリティー)を示す特性であるRF入力の1dB圧縮ポイント(P1dB)は33dBmと高い。スイッチ切り替え時間は60ns。各RF端子間のアイソレーション特性は39dBを確保した。フリップチップ実装に向けたベアダイの状態で出荷する。動作温度範囲は−40〜+105℃である。価格は明らかにしていない。

 このほか同社は、最大60GHzの周波数で使用できるSPDTスイッチIC「PE42525」と、最大45GHzの周波数で使えるSP4TスイッチIC「PE42546」を併せて発売した。応用先はどちらも、5G mmWaveや短距離無線通信システム、テスト/計測器などである。PE42525は、フリップチップ実装に向けたベアダイの状態で出荷する。PE42546は、実装面積が3mm×3mmの20端子LGAに封止した。動作温度範囲は−40〜+105℃。どちらも価格は明らかにしていない。