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 トヨタ自動車系列の部品メーカーであるデンソー、アイシン、アドヴィックス、豊田自動織機、トヨタ紡織、ジェイテクト、豊田合成、愛知製鋼にウクライナ危機の影響を聞いた。トヨタ紡織がロシアでの生産を停止したほか、豊田自動織機やジェイテクトがロシア向け輸出を停止している。

ロシア・サンクトペテルブルクにあるトヨタの工場
ロシア・サンクトペテルブルクにあるトヨタの工場
2022年3月4日から生産を一時停止している。写真は13年のもの。(出所:トヨタ)
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 トヨタ紡織がロシアでの生産を停止したのは、今回のウクライナ危機を受け、トヨタがロシア事業を停止したことに伴う措置という。トヨタ紡織の製造拠点は、トヨタのサンクトペテルブルク工場に併設し、自動車用シートやドアトリムを生産している。なお、資源や部品の調達、他国での生産には大きな影響は出ていないという。

 豊田自動織機はロシア向けのフォークリフトの出荷を22年2月末に停止した。同社はフォークリフトのほか、エンジンやカーエアコン用のコンプレッサーなども手掛けているが、ロシア向けに直接出荷しているのは、フォークリフトがほとんどとする。フォークリフトの出荷台数のうち、ロシア向けの比率は約1.3%、台数は約4000台と少ない。

 ロシア・モスクワ市にフォークリフトの販売拠点があるものの、現在はサービス関連の事業のみ継続している状況だという。同拠点の従業員数は約100人で日本人はいない。パラジウム(Pd)などの資源不足については、現時点ではまだ影響が見えていないとする。

 ジェイテクトは、電動パワーステアリングなどのロシア向け輸出を一時停止し、国内工場でのロシア向け部品の生産も止めている。

デンソーがロシアのアフターマーケット事業を停止

 デンソーはモスクワ市にあるアフターマーケット向け製品の販売・技術サービス会社「DENSO SALES RUS(デンソー・セールス・ロシア)」での受注と出荷を停止した。従業員数は25人(21年3月末時点)。ロシアには生産拠点や研究開発拠点はなく、ウクライナには拠点はない。

 業績への影響についてデンソーは、「ロシアの事業環境は非常に不確実であるため、現時点では回答を控える」とする。ただ、ロシアを含むデンソー全体のアフターマーケット事業の規模は小さいため、大きな影響はないと見られる。また、原材料の価格高騰や調達網の混乱による今後の影響についても、「事業環境が非常に不確実であるため回答を控える」としている。