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 NECは2022年3月23日、未来を見据えた課題と解決の方向性を提示する「ソートリーダーシップ」の活動を強化すると発表した。4月1日付で同社の経営企画部門に専任組織を新設する。さらにグループのシンクタンクである国際社会経済研究所(IISE)にも推進組織を設置し、IISEの新理事長にはシンクタンク・ソフィアバンク代表で情報通信審議会の審議委員などを歴任してきた藤沢久美氏を招へいする。

国際社会経済研究所(IISE)の理事長に就任予定の藤沢久美氏
国際社会経済研究所(IISE)の理事長に就任予定の藤沢久美氏
(オンライン説明会の画面をキャプチャー)
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 2021年5月に策定した「2025中期経営計画」のもと、NECは行政のデジタルトランスフォーメーション(DX)やヘルスケア、脱炭素といった分野の未来像を構想・発信し、利害関係者と連携する活動に取り組んでいる。行政DXを例に取ると「日本のデジタル・ガバメントが追求すべきコンセプトとは」と題したホワイトペーパーを発行した。

 これらの活動を新設の「ソートリーダーシップ部」が中心となって強化する。藤沢氏が理事長に就任するIISEも社会への提言活動に力を入れるとした。グループ全体の推進役を担う石黒憲彦取締役執行役員副社長は「NECだけでは実現できないテーマについて共感できる未来を創造し、仲間をつくっていく」と意気込みを示した。