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 ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)は2022年3月21日、北米での研究開発および生産能力を強化するため、今後5年間に71億ドル(約8600億円、1ドル=121円で換算)を投資すると発表した。エンジン車や電気自動車(EV)の生産、北米市場に焦点を当てたエンジニアリング、電池のノウハウ、ソフトウエア開発などを北米で統合させる。これにより、30年までに米国で販売するモデルの55%をEVにすることを目指す。

チャタヌーガ工場の電池パック組み立てプロセス
チャタヌーガ工場の電池パック組み立てプロセス
(写真:Volkswagen)
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 同社は米国市場向けラインアップからガソリンエンジン車を段階的に廃止し、30年代には販売終了を目指す。その代わりに、EVラインアップの拡充を進める。22年から現地生産する「ID.4」、24年に発売する「ID. Buzz」のほか、26年には新しい電動SUVを投入する予定。さらに、VWグループ傘下の全ブランドが、30年までに合計25車種以上のEVを米国市場に投入する計画だ。

 現在、VWは北米向けラインアップの90%以上を、米国テネシー州チャタヌーガ工場とメキシコのプエブラ工場で生産している。今後、現地工場では電動車を中心に生産能力を強化していく。チャタヌーガ工場は、22年からID.4を生産する予定で、部品の大部分は現地サプライヤーから調達する。また、メキシコのプエブラ工場とシラオ工場を、EVと電動部品を生産するために20年代半ばまでにアップグレードする。

 このほか、30年までに北米市場向けの製品の主要設計とエンジニアリングの責任をすべて現地化することを目指す。これにより、電動車プラットフォーム「MEB」や次世代車プラットフォーム「SSP」の利用を拡大しつつ、北米の消費者ニーズを重視したクルマ作りを進める。