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 米オラクル(Oracle)は2022年3月29日(米国時間)、データベース「MySQL」の中で機械学習(ML)を利用可能にする新機能「MySQL HeatWave ML」を発表した。MySQLのストレージエンジンの1つ「InnoDB」配下のデータを対象に、機械学習モデルを作成し推論する機能などを備える。同社のクラウド基盤「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」が提供するMySQLのマネージドサービス向けである。

 MySQL HeatWaveは、OCI上のMySQLに対して分散型の処理ノードを追加するオプションサービス。これまで、分析処理を高速に行う「HeatWave Query Accelerator」を提供してきた。これに並べる形で今回、機械学習の一連のプロセスを実行するHeatWave MLを追加した。

MySQL HeatWave MLによる「トレーニング」の流れ
MySQL HeatWave MLによる「トレーニング」の流れ
(出所:日本オラクル)
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 利用者はMySQLに対してSQL関数で機械学習モデルのトレーニングを指示。HeatWave MLは、InnoDBのデータに対してトレーニングを実施し、トレーニング済みのモデルをテーブルに格納する。アルゴリズムは現在、分類と回帰の2つから選べる。利用者はトレーニング済みのモデルを使い、InnoDBのデータから推論を行う。モデルと推論について、なぜそうなったかという理由を説明する機能も備える。

 「MySQLに格納されているデータを移動することなく、MySQLに閉じた形で機械学習が利用可能だ。Pythonなどのプログラミングの学習も不要なので、機械学習に取り組むハードルが下げられる」。日本オラクル 梶山隆輔アジアパシフィック、日本担当MySQL ソリューション・エンジニアリング・ディレクターは、HeatWave MLの利点をこう説明する。